別居って実際どう?夫婦関係を見直した私のリアル体験談
夫の鬱病・ギャンブル依存症が重なり、子どもたちの安心と私自身の心を守るために、私は別居という選択をしました。別居と聞くと大きな決断に感じるかもしれませんが、実際の暮らしは淡々とした日々の積み重ねです。ここでは私が実際に体験したこと、学んだことを具体的にまとめます。
1. 別居を決めるまでのステップ(市の相談窓口・自助グループ)
まず私がしたのは、市の相談窓口に行って専門の方に話を聞いてもらうことでした。客観的な情報や制度を教えてもらえたことで、自分の気持ちを整理できました。
その後、夫は依存症専門外来を受診。そして私も夫も自助グループに参加しました。似た状況の方の話を聞くこと、支え合う場に参加することで「回復に向けて動く」ヒントや勇気をもらいました。
何度も話し合い、相談し、結論として「今は一緒に暮らすよりそれぞれが回復に集中する時間が必要」と判断し、別々で暮らすことに決めました。
2. 子どもへの伝え方とサポート(正直に、でも安心できる言葉で)
最初、子どもたちはパパが別で暮らすことを寂しがっていました。私が大切にしたのは、嘘をつかずに分かりやすく伝えることです。
私が伝えた言葉の例:
「パパは病気だったし、ママもパパを責めちゃう病気なところがあったの。今はお互い病気を治すために頑張っているんだよ。パパは近くに住んでいるから、会いたいときは会っていいし、電話したかったら電話していいよ。」
このように伝えることで、子どもは「会える」「話せる」という安心感を持てるようになりました。子どもの気持ちに寄り添い、変化があればその都度話をするようにしています。
3. 日常は“普通”だけど、ワンオペ育児の工夫が大事
私の家は、小1長男と2歳次男の、3人暮らし。朝の支度や保育園・学校、仕事、家事…すべてを自分一人で回さなければなりません。
でも、ワンオペでも回せる工夫があります。例えばこのブログでも書いていますが
- 家事の「仕組み化」(毎週のリスト化、簡単ルーティン)
- 時短アイテムの導入(時短家電や料理の簡素化)
- 外部サービスの活用(保育園、民間学童、病児保育など)
- 家計の見直し(資産運用、サブスク見直し、ポイ活など)
こうした小さな積み重ねで、気持ちの余白を少しずつ作っています。
お金の面では、3人で貧しく慎ましく暮らしている……というわけではなく、夫と暮らしていた時よりも遊びまくっています。遠慮することがなくなったからでしょう。そして、一緒に暮らしていた時よりも遥かに貯金出来ています。
4. 距離を置いたことで見えたこと(バウンダリーの練習)
距離を取ることで、夫は自分のペースで回復しているように見えます。夫は長く休職していましたが、別居後、不思議と仕事へも復帰できました。私が夫の"自立する力"を奪っていたのかもしれません。
私も夫への接し方や、家族としての距離感を見直す時間になりました。現在はバウンダリー(境界線)を意識して守る練習中です。
バウンダリーを意識すると、相手の問題と自分の領域を分けられるようになります。結果として、お互いが自分らしく過ごせる時間が増えました。
5.夫婦仲はどうなのか
信じられないかもしれないですが、別居前の暗黒期よりも仲良く過ごせています。私も困った時には助けてもらい、その行為に心から感謝もできます。
お互い自立して別々に暮らしている今では、一緒に暮らしていた時に許せなかったことを、徐々に手放せている気がします。
週末には一緒にお出かけもします。キャンプに行ったり、旅行に行ったりもします。基本的に夫は私達より体力が無いと分かったので、元気な時だけ参加する感じですが。笑
6.今後のこと:合流は頭をよぎるけれど…
将来的に再び一緒に暮らすことが頭をよぎることはあります。でも、私自身の気持ちがまだ追いついていないのも正直なところです。
もし夫が再びメンタル不調になったり経済的に崩れたとき、私がうまく対応できるだろうかという不安もあります。
「その時はその時考える」と割り切れるようになるまで、当面はこの距離感で暮らしていこうと思ってます。
まとめ:別居は家族が回復するための前向きな選択
別居は「逃げ」でもなく「負け」でもありません。むしろ、自分と子どもの安心を守り、家族それぞれが回復するための選択だと感じています。
距離を置くことで、夫も私も回復に向けて動けるようになり、家族としてのあり方を見直す時間を得られました。もし同じように悩んでいる方がいれば、どうか「一人で抱え込まないでください」と伝えたいです。支えは必ずどこかにあります。
