【お家遊具ガチ勢の考察】36の基本動作、重課金してみたら子どもの運動神経は変わるのか?
こんにちは、うまこです。
我ながら、自他ともに認める「お家遊具ガチ勢」だと思います。
我が家に入ると、まず視界に飛び込んでくるのは、公園やジムレベルの大型遊具たち。子どもの手が届く日常の生活空間に、これだけのアイテムを常設しています。
- 大型・懸垂系: 雲梯(うんてい)、ボルダリング、登り棒、ブランコ、ハンモック、鉄棒
- 体幹・バランス系: トランポリン、バランスボール、バランスボード、跳び箱
- 操作・道具系: ラケット、バット、ボール、的当て、フラフープ、ホッピング……などなど
でも、ある日ふと思ったんですよね。
「……これだけ部屋を圧迫して重課金して、本当に意味あるのかな?」
そこで、幼児期の運動発達について調べていて知った「36の基本動作」を使って、我が家がどれくらいの動きをカバーできているのかチェックしてみることにしました。
せっかくなので、チェックツールまで作ってみました。いえーい!
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今回はこれをもとに、我が家の「重課金」にどれくらい意味があるのか、徹底検証していきたいと思います。
◼️そもそも「36の基本動作」ってなに?
幼児期の運動発達について、文部科学省は平成24年に「幼児期運動指針」を策定しています。
そこでは、幼児期に「走る」「跳ぶ」といった特定の動きだけでなく、さまざまな体の動きを経験することの重要性が示されています。
この「多様な動き」をさらに具体的に整理した考え方の一つが、運動発達研究の分野で知られる「36の基本動作」です。人間が日常やスポーツで行うあらゆる複雑な動きの基礎となる要素とされています。
身体を動かすパターンは、大きく以下の3つのグループに分類されます。
| 分類 | 主な動作(全36種類) | 我が家での発生例 |
|---|---|---|
| ① 平衡系(姿勢変化や平衡維持の運動) | たつ、おきる、まわる、くむ、わたる、ぶらさがる、さかだちする、のる、うく | 雲梯でぶら下がる、バランスボードに乗る、ハンモックで回る |
| ② 移動系(上下・水平方向の移動や回転移動) | あるく、はしる、はねる、すべる、とぶ、のぼる、くぐる、はう、およぐ | ボルダリングで登る、トランポリンで跳ぶ、雲梯下をくぐる |
| ③ 操作系(モノや自分以外の他者を扱う運動) | もつ、ささえる、はこぶ、おす、おさえる、こぐ、つかむ、あてる、とる、わたす、つむ、ほる、ふる、なげる、うつ、ける、ひく、たおす | 的当てで投げる・捕る、バットを振る、クッションを押す |
◼️「36の基本動作」って、意識しないと意外と偏る
運動神経が良い子というのは、足が速いことだけを指すのではありません。この36の動作を幼少期(特に3〜8歳のプレゴールデンエイジ)にできるだけ多様に経験することが大切だとされています。
しかし現代の生活環境では、意識しないと特定の動き(あるく・はしる・もつなど)に偏り、「ぶらさがる」「のぼる」「たおす」「ふる」といった動きが圧倒的に不足してしまいます。
ここで一つ注意したいのは、「36種類の動作を経験すれば、必ず運動神経が良くなる」という単純な話ではないこと。
今回はあくまで、「家に遊具を置いておくと、どんな動きが自然に発生するんだろう?」という視点で見ていきます。
◼️ガチ勢が我が家をチェックしてみた結果
部屋中を遊具だらけにし、習い事もさせている我が家。さっそく、我が家の常設遊具でどのくらいの動作が行えるのか調べていきます。
なお、基準としては、
「その遊具を子どもに渡せば自然に行う動作」
だけをカウントしています。
親が教えたり誘導したりして初めてできる動作は含めません。あくまで、
「置いておいたら勝手にやり始める動きか?」
という視点です。
例えば雲梯でいうと、
- わたる
- ぶらさがる
- のぼる
- もつ
- ささえる
- つかむ
- ふる
の7動作。
鉄棒でいうと、
- まわる
- ぶらさがる
- さかだちする
- つかむ
の4動作、といった感じです。
なお、我が家にある遊具に関しては実際に子どもたちが遊んでいるところを見ているので、他よりも解像度が高くなっています。そのへんはご愛嬌ということで。
さて、満を持して自作ツールでチェックしてみた結果……
36種類中「29種類」でした!カバー率でいうと86.9%です。
あれだけ重課金しても全部カバーできないの!?と最初はちょっとショックでした(笑)。
◼️足りなかった動作を見てみると……
不足していたのは、以下のような動作です。
・ 「およぐ」「うく」
家に温水プールがあるような超富豪じゃない限り、装置ではどうにもなりません。
我が家も、ここはスイミングに通わせることで補っています。
・ 「ほる」
庭があり土遊びが出来る家、あるいは砂場設備を作らない限り、日常の部屋遊びとしてはなかなか難しい。これは公園でいいでしょう。
・「つむ」「はこぶ」
積み木のようなアイテムがあれば補えます。
……というか、我が家にはまだ導入していませんでした。
・その他
「あるく」「はう」なども、遊具が多くても意外と抜け落ちがち。
つまり、
遊具を増やせば増やすほど、36種類を埋められるわけではない。
ということが分かりました。
逆に言えば、我が家でカバーできている29種類は、親が何もしなくても、子どもが勝手に遊んでいる中で経験している動作です。
「およぐ」のように親の手間がかかる動作がある一方で、それ以外のかなりの部分を家の環境に任せられる。
これが、私が遊具にお金をかける理由の一つです。
◼️動作数が多い常設遊具ランキング
チェックツールを作りながら気づいたのですが、遊具によってカバーできる動作数にはかなり差があります。
せっかくなので、我が家の登録データの中で、
「これ一つでどれだけの動作をカバーできるのか」
ランキングにしてみました。
同率1位:雲梯/ボール 各7動作
・雲梯
雲梯は、ぶらさがる・もつ・わたる・のぼる・つかむ・ささえる・ふる
の7動作をカバー。
渡っている間、体を支えながら次のバーに手を伸ばすので、単純な懸垂系遊具に見えて、実はいろいろな動きが詰まっています。
個人的には、やっぱり雲梯が一番好きです。我が家の雲梯にはボルダリング・ブランコ・ハンモックがセットでついているので、組み合わせると実質11動作をカバーしてくれている計算になります。
1つの遊具エリアでここまで賄えるのは、装置として良いなと思っています。
・ボール
そして意外だったのが、ボール1個。
もつ・なげる・とる・わたす・はしる・ける・あてる
と、こちらも7動作。
しかもボールは数百円〜数千円で買えて、置き場所にも困りません。
コスパで言えば、間違いなく我が家の常設遊具No.1です。
「何から揃えればいいかわからない」という方は、まずリビングにボールを転がしておくところから始めるのがおすすめです。
同率2位:クッション積み木/ジャングルジム 6動作
クッション積み木は
つむ・はこぶ・おす・たおす・ひく・もつ
の6動作をカバー。
積んで、運んで、崩す。一連の遊びの中に複数の動作が自然に含まれているのが強みです。遊具だけでは不足しがちな「たおす」「ひく」も補えます。
……我が家にも積み木を導入しようかな。
ちなみにジャングルジムも同率6動作でした。冷静に考えると、雲梯セットほど大掛かりな投資をしなくても、ジャングルジム単体+ブランコ・すべり台・鉄棒あたりを組み合わせるだけで、かなりの動作数を賄えます。これから揃える方には、むしろこっちの方が現実的な選択肢かもしれません。
3位:サンドバッグ・おきあがりこぶし 5動作
くむ・うつ・おす・おさえる・たおす
の5動作。
力任せにぶつかる系の動作をまとめて補ってくれます。
他の遊具ではなかなかカバーしにくい「くむ」「おさえる」がここで埋まるので、不足動作を補いたいときにはなかなか優秀。
ちなみに抱き枕でもある程度代用できそうですが、押し返してくる反発力がないぶん、「うつ」「たおす」のような動作は発生しにくそうです。
ここまで考え始めると、「私、何を研究してるんやろ」という気持ちになります。
◼️お金と装置 vs 親の「根性・時間・精神的余裕」
もちろん、36の基本動作は、お金をかけなくても経験できます。
毎日公園に連れて行き、木登りをさせ、鬼ごっこをして、親が泥だらけになって一緒に相撲をとればいい。工夫をして動作を引き出す遊びを提案すれば良い。
でも、ちょっと胸に手を当てて考えてみてください。
毎日毎日、公園に行ったり工夫したりして、子どもの色んな動作を誘導する「体力・精神的余裕・根性」が私たちにはあるだろうか……?
キツイな……
なかなかにキツイ……
私はフルタイムで働いてるので、仕事終わり疲れて帰ってきた夕方。そんなに頑張れない。
YouTubeを見せっぱなしにして罪悪感を抱くくらいなら、家の中に雲梯やトランポリンがある方が100倍気持ちが楽です。我が家における「お家遊具への重課金」は、単なる英才教育ではありません。
親が毎回付き合わなくても、子どもが勝手に身体を動かせる環境を作る。そのための投資でもあります。過激派と言われるかもしれないけれど、私は「重課金して良かった!」と思っています。
これは子どものためでもありますが、同時に親の体力と笑顔を守るためでもあります。
◼️運動が苦手だった長男が、家の遊具で変わった話
ここからは、実際の我が家の話です。
長男はもともと身体面の発達がゆっくりで、体幹もしっかりしておらず、運動が苦手なタイプでした。
集団スポーツの教室に見学に行っても拒否。
母子分離も一苦労で、見通しが立たない場面になるとすぐに固まってしまう。苦手なものには一切取り組もうとせず、横で見てる私の心が折れて習い事はなかなか続きませんでした。
でも今、小2の彼は、体育で普通にこなしています。跳び箱は5段を跳べるようになり、鉄棒はまだ逆上がりに挑戦中。得意不得意は残っていますが、「登るのは得意」という認識は本人の中にあるようです。
もちろん、これだけで「遊具のおかげで運動神経が良くなった」とは言えません。家に遊具がなかった場合との比較なんてできませんし、成長や性格など、いろんな要素があります。
ただ、家の遊具で遊ぶようになってから、
「できないことを練習する」のではなく、「遊んでいたらできるようになっていた」ということは何度もありました。
雲梯も、最初からできたわけではありません。何度も遊んでいるうちに、いつの間にか渡れるようになった。トランポリンも、最初はそんなに高く跳べなかったのに、いつの間にかかなり跳ぶようになった。
「練習しなさい」と言われてやるのではなく、自分がやりたいから何度も繰り返す。これは、運動が苦手だった長男にとっては良かったんじゃないかなと思っています。
◼️生まれた時から遊具がある次男は、どうなった?
ここまでは主に長男の話でしたが、実は次男のことも気になります。
次男は長男と違って、生まれた時から家に遊具がある環境で育っています。
なので、「遊具がある前」と「遊具がある後」を比べることはできません。そもそも兄弟なので、単純比較もできません。性格も違うし、次男は長男を見て育っています。
それでも傍から見ていて、「運動神経かなり高いな」と感じる場面は多いです。
雲梯ができるのはもちろん、百均で買ったラケットでラリーが続いたり、トランポリンで何十分も飛び続けていたり。
そんな姿を見ていると、環境の影響は思っている以上にあるのかもしれない、と感じます。
正直、この「劇的さ」をうまく言葉にするのは難しいのですが、あえて言うなら、初めて見る遊びや動きに対しても、抵抗なくすっと身体が動く。そんな感じです。
できる動作の種類が多いというより、「やってみる」までのハードルが低い。長男のときに感じていた「新しいことへの尻込み」が、次男にはあまりないんですよね。毎日の生活の中でいろんな動きを経験していることが、こういうところにも関係しているのかな?と思っています。
◼️結局、重課金してどうだった?
ここまで書いておいて何ですが、
「遊具をたくさん置いたら、子どもの運動神経が良くなりました!」
とは断言できません。
我が家は2人だけですからね。ちゃんとした比較実験でもありません。ただ、運動が苦手だった長男が、身体を動かすことを以前より嫌がらなくなった。これは実感しています。
そして、家に遊具があることで、親が付きっきりにならなくても身体を動かす時間ができる。これもかなり助かっています。
なので私の結論としては、
「運動神経が良くなるかは知らん。でも、重課金してよかった。」
です(笑)
36種類全部を家の中でカバーする必要もないと思います。泳ぐのはプール。掘るのは公園。歩く走るのは保育園からの帰り。
家では家で、勝手に登ったり、ぶら下がったり、跳んだり、ボールを投げたりしてもらう。
我が家はそれくらいでちょうどいいかなと思っています。
◼️あなたの家は何動作カバーできてる?チェックツール作ってみた!
口で言うより、実際にチェックしてみたほうが早い!
というわけで、お試しで作った「お家遊具 36基本動作チェックツール」を公開します!
遊具のチェックボックスにポチポチチェックを入れるだけ。
自然に発生している運動動作の数とカバー率(%)を自動計算して、不足している動作+それを補うおすすめアイテムを表示します。
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動作の割り当て基準は、前述の「子どもに渡せば自然に行う動作」という考え方に基づいています。
我が家の使用経験による偏りもありますので、
「いや、この遊具でその動作は発生せんやろ」
などあれば、ぜひ教えてください(笑)
そして、使ってみて
「うちには遊具がないからダメだ……」
と落ち込む必要は全くありません。このツールは、運動神経の良し悪しを判定するものではありません。
「うちの子は『はう』が少ないから、今夜は布団でハイハイレースでもしてみようかな」
「『たおす』がないから、クッション積んで倒して遊ぼうかな」
くらいの、日常の遊びを考えるきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
ちなみに我が家は、遊具をあれだけ重課金して29/36です。
36/36を達成した猛者がいたら、ぜひ教えてください。
たぶんバケモンレベルの大豪邸だと思うので、本気でおうち見せてほしいです!!!(笑)
※本記事の「36の基本動作」は、子どもの運動遊びを考えるための一つの整理方法として紹介しています。36種類を経験することと運動能力の向上には個人差があり、本記事は運動能力や発達の診断を行うものではありません。
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